2022年5月11日水曜日

自動血圧計

  久しぶりの投稿です。当院へ受診の方はすでにご存じと思いますが、3月中旬から待合室に自動血圧計を導入しました。オムロンの全自動血圧計の”健太郎”です。

 以前は、スタッフが患者さんのところに行って、自動血圧計で病状を伺いながら血圧測定をしていたのですが、コロナ禍のなか、一部の患者さんにおいては、顔をそむけるようなしぐさをされる方もおられて、気持ちは理解できますので全自動血圧計でご自分の好きなタイミングで計っていただくことにしました。

 受付を済まされたら、余裕をもって計測してください。バタバタと入ってこられてすぐに血圧を測定すると血圧が高めに出る方が少ないないです。2回目、3回目と計れば下がることが多いのですが、そうするよりは少し休んでから血圧を測定される方が良いと思います。

 診察までに血圧測定を済ませていただければよいので、慌てる必要は全くありません。時にすぐに血圧を測って高めの血圧が出るとその用紙はポケットにしまってもう1回計って少し下がった血圧の結果を提示される患者さんもいます。こんなことになるのであれば、少し休んでから計った1回の血圧で勝負したほうがいいと思います。
 
 血圧測定が終了すると自動的に上記のように血圧と脈拍が自動的に印刷されますのでこの用紙をスタッフに渡してください。
 血圧が重要な健康指標であることは間違いないので、良好な血圧を維持することが重要です。あまりに自己解釈する方がいらっしゃいますが、あまりお勧めではありません。血圧は変動しやすいパラメーターであることは間違いないのですが、best effortのコントロールを目指すべきだと考えています。
 不十分な治療によって重大なイベントに遭遇する方を知る機会があるのですが、そのような事案が一件でも少なることを願ってやみません。