2011年9月16日金曜日

たこつぼ型心筋症

 今夜はたこつぼ型心筋症の講演会に参加しました。大学病院などの大きな施設で年間10-30例程度経験するという比較的まれな疾患です。特徴は心筋梗塞を思わせるような胸痛を訴えて、心電図でもST上昇などの心筋虚血を疑わせる変化があり、心エコーでは主に心尖部の無収縮ないし低収縮であるにも関わらす、心臓カテーテルでは冠動脈に優位な狭窄は認められないというものです。日本人が最初に報告し、左室造影所見がタコ捕りに使うツボに似ていることからこのような病名がつけられたとのことです。別名、ストレス心筋症、カテコラミン心筋症などとも呼ばれているようです。高齢女性に多く、身体的または心理的ストレスがかかっている場合に多いとのことですが、必ずしも誘因が認められない例もあるようです。多くは1か月以内に心電図変化も正常化するようですが、ごくまれに心電図変化や壁運動異常が正常化しない症例もあるようで、単一も疾患として考えてよいかどうか検討を要するとの意見もありました。
 とても勉強になりました。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

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