昨夜はヒルトンシーホークで行われた表記勉強会に参加しました。肝癌は転移が多いことが知られていますが、それを抑制する補助療法として九州医療センターではマイクロ波凝固壊死療法や肝動脈塞栓術に加えて、COX-2阻害薬と亜鉛製剤、ACE阻害薬、ビタミンKを使用して良好な癌転移の予防成績を上げているようです。
また、肝炎ウイルス陰性肝癌は意外に多く、B型肝炎によるものとほぼ同じ20%あるとのことです。非アルコール性脂肪性肝炎では5年で30-40%が線維化進行が認められるとのことでした。肝硬変に進行することもあり、また肝炎から癌化することもあるとのことです。
さらに糖尿病で肝障害がある場合は年に一度PIVKA2と肝エコーをチェックすることが勧められるとのことでした。これは日常診療に生かしていくべきと考えました。
最後に中牟田先生から今後使用できるようになる蛋白分解酵素阻害薬のテラプレビルであるテラビックのお話がありました。インターフェロンとリバビリンと併用することで、これまで寛解が得られにくかったジェノタイプⅠbに対して従来の寛解率30%が再燃例では90%、初回治療例では70%、無効例でも約50%に改善するとのことです。医療センターでも12月後半から使用できるようになるようです。以前インターフェロン治療を受けて諦めている患者さんには公費補助もある中で大いなる福音となることでしょう。勉強になりました。
http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/
http://fhp.jp/hatama_clinic/
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