2011年11月13日日曜日

パーキンソン病と認知症の勉強会

11月9日に夜早良区内科医会の講演会がソラリア西鉄ホテルで開かれたため、参加しました。神経内科ではないので外来にパーキンソン病の患者さんが来ることは多くないのですが、在宅患者さんに時にこの病気をお持ちの方がおられて、診療することがあります。
 パーキンソン病は脳内ドーパミン・セロトニンの減少による振戦、無動、固縮などの主要神経徴候にに加えて、便秘、不眠、抑うつ、体重減少などの様々な全身症状を伴うのが特徴です。幻視や妄想などもよくみられるようです。
 その診断には、MIBG心筋シンチグラム、脳血流SPECT,神経メラニン画像および経頭蓋超音波検査などが注目されているそうです。
 治療薬として、L-DOPAや麦角系ドーパミンアゴニスト、非麦角系ドーパミンアゴニストやMAO-B阻害薬(エフピー)が知られています。薬効はL-DOPAの方が強いのですが、300mg/日以上使う場合はジスキネジアなどの副作用が出やすいこととウェアリングオフやオン・オフなどの薬効低下現象がみられることが問題です。しかしながらドーパミンアゴニストは単独使用は3年が限界だとのことでした。非麦角系ドーパミンアゴニスト(DA)はビシフロールやレキップがありますが、眠気が問題となります。一方、麦角系DAはパーロデルやカバサールが知られていますが、長期に使用すると心臓弁膜症が問題となります。症状の日内変動のレスキューとしてアポモルフィン皮下注の導入が期待されているそうです。10分程度で効果が発現して、約1時間持続するそうです。
 まだまだいろいろな話が聞けたのですが、難しくて付いていけない部分もありました。とにかく勉強になりました。

畑間内科クリニックのHP
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