2011年6月26日日曜日

漢方の勉強会2

6/23の夜、診療が終わってから漢方の勉強会に参加してきました。
温清飲、消風散、黄連解毒湯、十味敗毒湯、十全大補湯、柴胡加竜骨牡蠣湯、六君子湯、半夏瀉心湯などの使用症例について勉強しました。
また、私の患者さんで長年にわたる両足底の灼熱感を自覚されている方がいたので、漢方治療について尋ねたところ、三物黄芩湯を試すとよいとのご指導いただきました。さっそく試してみたいと思います。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月21日火曜日

DPP-4阻害薬

 一昨年の12月に鳴り物入りで我が国にも導入された新しい糖尿病治療薬DPP-4阻害薬。昨夜はそれに関する勉強会に参加しました。すでにその一部は発売後1年を経過して長期処方もできるようになっています。我々の多くも少なからず使用経験を積んで、大体の使用感触をつかんでいます。
 これに関する講演会はもうかなり開かれているのであまり目新しさはないのですが、インスリンのカウンターホルモンであるグルカゴンに着目しているところが面白かったです。どの製品が選ばれていくのか、特徴は何かというところに各社注力しているところです。

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

http://fhp.jp/hatama_clinic/

2011年6月16日木曜日

アトピー性皮膚炎

 昨夜はアトピー性皮膚炎の話を聞いてきました。講師は九州大学皮膚科教授古江増隆先生でした。アトピー性皮膚炎の患者さんの中にはステロイドの副作用を恐れるばかりに適切な治療を行わず、病状を悪化させる方が少なからずいるとのご指摘がありました。また、喫煙により少なからぬ皮膚疾患の増悪があるとのお話を受けました。そのメカニズムの一例としてベンズピレンというたばこに含まれるダイオキシンがaryl hydrocarbon receptorに・・・とかなり難しいお話でした。臨床的にはステロイド外用薬は強いものから弱いものまで分類されているのですが、その皮膚吸収率は体の部位によって違う、たとえば、頭部-顔、脇、鼡径-股間は吸収が良く、手などは吸収が悪いとのことです。吸収の良い場所に強いステロイドの使用は皮膚科の専門家以外は控えたほうがよいが、吸収の悪い場所は強めのステロイドの選択もやむを得ないとのお話でした。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月14日火曜日

がんペプチドワクチンと膵炎について

 昨日がんペプチドワクチン療法についての講演を聞いてきました。講師は久留米大学の由谷茂先生でした。免疫学の発展の中で1990年頃、がん拒絶ペプチドが同定されて、がんペプチドワクチンが研究されるに至ったようです。がん細胞を比較的選択的に駆除してくれるキラーT細胞を誘導する治療のようです。理論的には魅力ある治療であることは言うまでもありません。ただし現在のところは進行がんですでに外科手術や化学療法、放射線療法をすでに受けている方の余命を数か月延長するというレベルのようです。もちろん著効例もあるでしょうが、多くが100万円以上の自己負担が必要なことを考えれば、直ちに患者さんに勧めることができるか?考えさせられるところです。また厚生労働省が口を酸っぱくして言っている医療における平等を自由診療の中でいかに実現するできるのか?つまり、持てる人はがんペプチドワクチンをすることができるが、その余裕がない人は諦めるしかないのか?などと議論すべき問題も多いように感じました。
 また、本日は膵炎の診断と治療について勉強してきました。講師は九州大学の伊藤鉄英先生です。アルコール性慢性膵炎や胆石による急性膵炎などは時々経験しますが、重症急性膵炎は動脈からカテーテルにより抗菌剤と酵素阻害剤を注入することで著効する例もあることを知りました。胆管結石にEST(内視鏡的にVater乳頭に切開を入れて胆石を腸管に出す治療)を行うことや急性膵炎後に生じた狭窄膵管にステントをいれて膵液の流出を正常化する治療などについて勉強させていただきました。
また、膵臓学会のホームページから膵炎の治療ガイドラインがダウンロードできるようになることも教えていただきました。
 どちらもためになる会でした。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月12日日曜日

医師協同組合コンペ

 本日は土砂降りの雨の中、以前より予定されていました医師協同組合コンペに参加しました。かなりの雨でしたので、ハーフで中止になりました。結果はさんざんでした。ひとえに練習不足です。ハーフ61です。反省反省。でもまたやりたいな・・・。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月10日金曜日

重症不整脈

 昨日は九州医療センターで勉強会があったので参加しました。テーマは重症不整脈で、体内植え込み型の除細動器や我々が使うことのない抗不整脈の使用例などの話がありました。頻脈性不整脈の多くは心臓内のリエントリーという一方向性の回路が構成されて生じるものが大半で、まれに電気刺激産生亢進によるものが一部あるとのことでした。ICDと呼ばれる体内植え込み型除細動器はそういった頻脈性不整脈(とくに心室細動)をうまく止めることができる場合と増悪させる場合があるとのことです。いつもうまくいくとは限らないとのことでした。そうした頻脈を増悪させるような場合にはAEDなどのDCショックによる除細動が唯一改善せしめるとのお話でした。また、突然死に至ることがあるBrugada症候群についてのお話も興味深いものでした。日頃の診療で遭遇することはあまりないのですが、とても勉強になり、示唆に富むものです。また、参加したいと思います。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html/

2011年6月5日日曜日

早良区医師会コンペ

今日は志摩シーサイドゴルフクラブで早良区医師会のゴルフコンペがあり、参加しました。結果はいつも通りというかin 50+out 52=102で下から数えたほうが早いというありさまでした。参加された先生方は日頃の研鑽の成果をいかんなく発揮されて、すばらしいスコアの方が多かったです。雨の予報でしたが、午後からは晴れて、気持ちよくゴルフができました。いいストレス解消ができました。また機会が合えば参加したいです。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月4日土曜日

漢方の勉強会

本日は夜漢方薬の勉強会に参加しました。日々の診療でも時々漢方薬を処方することはあるのですが、よく効いたなあと感じる時とその真逆な時があり、奥が深いなと感じるところです。開業するまでは病院勤務であり、あまり漢方薬を使用することは多くなかったのですが、開業後はその使用頻度は結構増えてきました。系統だった勉強をしたことがないので、なるべくお呼びがかかった時は参加して勉強しています。今日の講師は大阪で広く漢方を使用されている千福貞博先生です。漢方の領域でおなかの診察(腹診)が重要視される診察手法なのですが、これを特に重要視されていました。腹部に症状がない場合は腹部の診察は省略することが多いのですが、漢方薬を処方する場合は是非症状と直接関係なくとも漢方製剤の選択の一助として腹診を勧めておられました。また漢方の場合、病名より症状に対して処方を決定するという西洋医学にはない特徴があるとのことです。また、余談ですが”へそくり”とは半夏という生薬が語源とのことです。鎮静・鎮吐・鎮咳作用のある生薬です。私はこれまで時にしか使用していなかった半夏瀉心湯の使用方法を詳しく教えていただきました。腹診の心下痞鞕(しんかきょうこう)が参考になるというお話でした。そのような患者さんを診察したら処方してみたいと思います。少し復習が必要です。盛りだくさんで少し知識の整理が必要です。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

2011年6月1日水曜日

高血圧の講演会

 一昨日高血圧の講演会に参加しました。人類は歴史上飢餓やけがなどによる体液減少に対応するためにレニン‐アルドステロン系という体液を保持する機構を持つに至ったわけですが、現在においてそれが高血圧などの疾病を生むことになり、人類の寿命を短くする原因となっているという皮肉な現実がある。そのためこのレニン‐アルドステロン系を抑制する薬が脳・心臓・腎臓などの臓器保護の観点からも重要であるとのお話でした。またNaやKなどの電解質の値から2次性高血圧の存在を推察したり、心筋梗塞の既往のある方においては収縮期血圧を120mmHg 以下にしないほうがよいという示唆に富む話も拝聴できました。特に臓器保護の観点から重用されるレニン‐アルドステロン系の薬を服用している患者においてはショックなどに陥りやすいというデータを示されました。考えてみれば当たり前のようなことなのですが、なかなか指摘されるまでは認識していないことで、本当に参加してためになる会でした。演者は東北大学の伊藤貞嘉教授で、スポンサー企業にこびる様な態度を示されないことも好感が持てました。演者によっては聴衆に対するよりもスポンサーに向かって話をしているのではないかと感じるような方もいます。そんな時は時間の無駄だったという思いを強くします。久しびりに有意義な講演会でした。

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

http://fhp.jp/hatama_clinic