2011年6月10日金曜日

重症不整脈

 昨日は九州医療センターで勉強会があったので参加しました。テーマは重症不整脈で、体内植え込み型の除細動器や我々が使うことのない抗不整脈の使用例などの話がありました。頻脈性不整脈の多くは心臓内のリエントリーという一方向性の回路が構成されて生じるものが大半で、まれに電気刺激産生亢進によるものが一部あるとのことでした。ICDと呼ばれる体内植え込み型除細動器はそういった頻脈性不整脈(とくに心室細動)をうまく止めることができる場合と増悪させる場合があるとのことです。いつもうまくいくとは限らないとのことでした。そうした頻脈を増悪させるような場合にはAEDなどのDCショックによる除細動が唯一改善せしめるとのお話でした。また、突然死に至ることがあるBrugada症候群についてのお話も興味深いものでした。日頃の診療で遭遇することはあまりないのですが、とても勉強になり、示唆に富むものです。また、参加したいと思います。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html/

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