2011年7月20日水曜日

EPA

 今夜はEPAの勉強会に参加しました。処方薬としてはエパデールとして知られています。講師は福岡大学の講師西川宏明先生です。JELIS研究の結果、心血管病の予防と再発予防にはスタチンに加えてエパデールを加えたほうが良いというものです。EPAはω-3系脂肪酸に分類され、α-リノレン酸のような、いうならば善玉の脂肪酸で血管によいとされています。特に冠攣縮性狭心症に有効というお話がありました。EPAが細胞内のSrcファミリーに属するFynというチロシンキナーゼに作用することで攣縮を抑制すると考えられているようです。これに関連してRhoキナーゼ抑制薬も冠攣縮の抑制効果が報告されているというお話もありました。このあたり、難しくてよくついていけません。アラキドン酸はω-6系脂肪酸に属して、リノール酸のような悪玉脂肪酸です。このEPA/AA比が心血管病の発症に関与しており、0.6以下の方はエパデールのような薬をのんでEPA/AA比を改善する必要があるとのことです。ただ、個人的経験ですが、EPA/AA比はよく保険で査定を受ける検査なのであまり思い切って検査できないです。適切と考えられる人に検査しても認められないので理不尽と言わざるを得ません。
 本題からは離れるのですが、興味深かった話として、ステント患者さんに使用するプラビックスという抗血小板薬の効果の出ない人が3-4割いるというのは驚きでした。

http://fhp.jp/hatama_clinic/

http://www1.bbiq.jp/hatama_clinic/index.html

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